60代を迎え、子どもの独立やパートナーとの別れなど、家族の形は変化します。「この広い家を一人で維持するのは大変…」「もっと身軽に、自分らしく暮らしたい」そんな風に感じていませんか?
60代以上の女性が「賃貸住宅」で一人暮らしすることは、経済的な柔軟性や生活の利便性、そして何より「これからの自分」に寄り添った住まいを選ぶ、前向きな選択です。
しかし、年齢を重ねてからの住まい探しには不安がつきもの。「高齢だと断られるのでは?」「どんな物件を選べば安心?」といった声も少なくありません。
この記事では、公的なデータをもとに60代女性の一人暮らしの現状を解き明かし、賃貸が選ばれる理由から、後悔しないための物件探しの具体的なポイント、そして契約時の壁を乗り越える方法まで、あなたの「新しい一歩」を応援するために徹底解説します。
20年で倍増。65歳以上の女性、5人に1人が一人暮らし
漠然としたイメージではなく、まずはデータで現状を見てみましょう。
総務省の「国勢調査」によると、65歳以上の単身世帯は2000年の303万世帯から、2020年には671万世帯へと、この20年で2倍以上に増加しました。
特に女性は、2020年時点で65歳以上の22.1%が一人暮らしをしており、男性の15.4%と比べても高い割合です。これは決して特別なことではなく、社会の大きな潮流となっています。
参照元:総務省 「令和2年国勢調査」
参照元:総務省 「平成12年国勢調査」
背景にある「女性ならでは」の理由
なぜ女性の一人暮らしが多くなるのでしょうか。背景には2つの大きな要因があります。
平均寿命の長さ:日本人女性の平均寿命は87歳と、男性(81歳)より約6年長生きです。そのため、配偶者と死別した後に一人で暮らす期間が長くなる傾向があります。
ライフスタイルの変化:近年は「熟年離婚」を選択し、人生の後半をそれぞれが自立して歩む夫婦も増えています。
こうした背景から、60代からの住まい選びは、多くの女性にとって自分自身の問題として向き合うべき大切なテーマとなっているのです。
参照元:厚生労働省 「令和6年簡易生命表」
参照元:NHK 「日本人の平均寿命 女性は87.13歳で40年連続1位 男性81.09歳」
参照元:朝日新聞 「熟年離婚」の割合が過去最高に 長寿社会、役職定年も背景に」
なぜ今「持ち家」より「賃貸」が選ばれるのか?3つの理由
かつては「家があって一人前」という価値観もありましたが、今は違います。シニア世代があえて賃貸を選ぶ、その合理的な理由を見ていきましょう。
理由1:管理や維持の負担から解放される
庭の手入れ、屋根や外壁の修繕、固定資産税の支払い…。持ち家は快適な一方、年齢と共にその維持管理は大きな負担となります。
賃貸であれば、建物のメンテナンスは大家さんや管理会社の役割。日々の掃除以外のわずらわしさから解放され、心身ともに身軽な暮らしが手に入ります。
理由2:将来を見据えた「住み替え」がしやすい
「今は元気でも、将来は…」という不安は誰にでもあるもの。
「もっと病院に近い場所へ」「いずれは介護サービスが受けやすいところへ」と考えた時、賃貸なら売却などの手続きなく、比較的スムーズに住み替えが可能です。
この柔軟性の高さは、賃貸暮らし最大のメリットと言えるでしょう。
理由3:シニアを支える賃貸市場が拡大している
「高齢者は部屋を借りにくい」というのは、もはや過去の話になりつつあります。
国土交通省の調査では、安否確認などのサービスが付いた「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」は全国に約29万戸(2023年時点)まで増加。
他にもUR賃貸住宅など、公的機関が提供するシニア向けの物件も増え、選択肢は確実に広がっています。
参照元:国土交通省 「サービス付き高齢者向け住宅に関する現状と施策の動向」
後悔しない!60代女性の物件選び5つのチェックポイント
では、具体的にどんな視点で物件を選べば良いのでしょうか。5つのポイントにまとめました。
✅ Point 1:【立地】「徒歩圏内」が暮らしの質を決める
車の運転をやめる可能性も視野に入れ、「歩いて暮らせるか」は最重要項目です。
買い物:スーパー、コンビニ、ドラッグストア
健康:かかりつけの病院、クリニック
交通:駅、バス停
交流:地域のコミュニティセンター、図書館
✅ Point 2:【建物・室内】今の安心と、将来の安全を両立する
転倒による骨折は、寝たきりにつながる大きなリスクです。内見時には以下の点を確認しましょう。
バリアフリー:室内の段差は少ないか、手すりはあるか
水回り:浴室に暖房や手すりはあるか、トイレは和式でないか
防犯:オートロック、モニター付きインターホン、2階以上の部屋
日当たり・断熱性:日中の明るさ、窓の断熱性能(冬のヒートショック対策)
✅ Point 3:【契約】「高齢だから…」と諦めないための知識
残念ながら、今でも年齢を理由に入居を断られるケースは存在します。株式会社R65の調査(2023年)では、65歳以上の約27%が年齢を理由に入居を断られた経験があると回答しています。 この「壁」を乗り越えるために、60代のうちに「シニア向け賃貸住宅」を選択肢に入れておくこともおすすめです。
昨今はシニアライフに適した賃貸住宅も増えてきており、高齢者に配慮された室内設計や緊急時の駆け付け・見守りサービス、生活相談員によるサポートつきの物件も登場しています。
これらのシニア向け物件では、高齢者の暮らしや将来の体調変化も見据えられているため、一般的な賃貸よりも長く安心して住み続けることができるでしょう。
参照元:株式会社R65 「高齢者の住宅難民問題に関する実態調査(2023年)」
✅ Point 4:【サポート】「いざ」という時のための安心
一人暮らしで最も大切なのは「孤立しない」こと。見守りサービスや地域とのつながりを意識しましょう。
見守りサービス:民間の警備会社や電気・ガスの使用状況で安否を確認するサービスなどがあります。
地域包括支援センター:高齢者の暮らしを支える公的な相談窓口です。介護や福祉サービスの情報提供もしてくれます。
地域のつながり:高齢者サロンや趣味のサークルなど、社会とつながる機会があるエリアを選ぶと、日々の生活に張りが生まれます。
✅ Point 5:【費用】無理のない資金計画を立てる
預貯金や年金収入をベースに、無理のない家賃の物件を選びましょう。
初期費用:敷金、礼金、仲介手数料、保証料などで家賃の4~6ヶ月分が目安。
月々の費用:家賃、管理費(共益費)、光熱費、通信費など。
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【まとめ】60代からの住まい探しは、第二の人生の基盤づくり
60代女性の一人暮らしは、今や特別なことではありません。持ち家の管理に悩むより、賃貸で身軽に、自分らしく暮らすという選択は、非常に合理的で前向きなものです。
確かに、部屋探しの過程では不安や壁に直面することもあるかもしれません。しかし、昨今はシニアライフに適した賃貸住宅も増えてきており、乗り越えることは可能です。
大切なのは、「住まい」をこれからの人生を豊かにするための「土台」と捉え、健康やお金のことも含めた長期的な視点で考えること。
今後を見据えてなるべく長く安心して暮らしたい方は、リコーリースのシニア向け賃貸住宅「アンジュプレイス」もぜひ検討してみてください。